メンタル心理カウンセラーの太田泰仁朗です。
普段のカウンセリングではその方に合ったカウンセリングを行うため、
アドバイス的な事はあまりしないのですが、少しでも困っている方の心の
支えになれればと思いお話させて頂きます。
今回は「怒りを減らす方法」について、お話ししていこうと思います。
忙しい日々で心に余裕がなく、毎日イライラしてしまう。
イライラするだけでストレスも溜まりますし、心穏やかに暮らしたいのに、どうしてイライラしてしまうのか?
と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
怒りの感情は周りにも影響を及ぼします。怒って周りの人やモノに当たってしまったりすると、
周りから嫌な印象を持たれてしまいます。イライラしている人には近づきたくないですよね。
さらにこの怒りの感情で気を付けないといけない所は、衝動的に爆発してしまうと、
取り返しの付かない事態を招いて、大きな信用をも失いかねないということです。
怒りは攻撃性を伴いますので、しっかりとコントロールすることが大切です。
衝動的な怒りへの対処法はまた別の機会にお話ししたいと思います。
怒りの感情が巻き起こる原因なんですけれども、期待外れだった時と、
許容範囲を超えた時に怒りの感情が起こります。
例えば、部下が仕事で指示通りに動いてくれなかった時など、指示通りにやってくれるはずだという
期待が外れて怒りが起きてしまうパターンですね。
また遅刻などの場合、10分は心の許容の範囲内だけど、1時間は許容できず怒りの感情が
起きてしまうという事もあります。
怒りを減らす方法
①自力と他力を理解する。
まず自分が関与できる事を自力といい、自分が関与できない事を他力と認識することが大切です。
例えば、渋滞だったり電車が遅れていたりでイライラしたりする人もいますが、
自分ではどうすることも出来ませんし、イライラするだけ無駄で嫌な気分だけ残ってしまいます。
他力として自分ではどうすることも出来ない事があることを理解しましょう。
②怒りの感情を逸らして、想定外を楽しむ
怒りの感情は2時間で鎮まると言われております。期待外れの場合や、許容を超えてしまいそうな場合は、
一度自分が心地良くなる事をして感情を逸らしてみましょう。
例えば、相手の遅刻で待たされる時は、その間にカフェで大好きなスイーツを食べるとか、
自分の好きなYouTubeを観たり、本を読んだりして怒りの感情をそらし、
想定外を楽しむことで気分を変えてみてはいかがでしょうか。
③他人に期待することをやめる
冒頭でもお伝えした通り、人は期待外れだった場合に怒りの感情が起きます。
逆に期待しなければ怒りの感情は起きません。
度々怒りの感情が起きてしまう他者には、期待することを止め考え方を変えて接してみましょう。
別な見方をすると、他者がこうしてくれるだろうなという勝手な期待を、
あなた自身が押し付けているだけかもしれません。
相手を変えることはものすごく難しい事です。
自分自身を変えることですら難しく、相手が自分で気が付いて変わる事しか出来ませんので、
そういうもんだと思って考えてみてはいかがでしょうか。
④怒りの感情を客観的に捉える。
自分の中で怒りの感情を認識し、「私は怒っている」と客観的に捉えてみましょう。
そして「なぜ怒っているのか」「どうしたかったのか」などをフォーカスして考えてみましょう。
考えている内に心が整理されて怒りが鎮まる事がありますので、試してみてはいかがでしょうか。
この時に自分の好きな環境、リラックスした環境で深呼吸をしながら考えてみるとより効果的です。